しらかわブログ

麻酔をしても、噛むと痛い

2019年11月27日 (水)

麻酔をした状態で噛んでみると、麻痺しているのに痛いことがあります。

麻酔が効いてない?と思うかもしれませんが、そうではありません。

そもそも局所麻酔とは、歯の中の神経の痛覚のみを麻痺させるものです。

人間の感覚は有名な五感の他に痛覚、温覚、冷覚など様々な感覚器官があります。

そのうち、歯の内部の感覚器官は痛覚受容体のみであることが分かっています。つまり歯自体は痛みしか感じることができないのです。

でも、食事をすると、歯に何かが当たる、つまり「噛んでいる」という感覚があると思います。

実はこの感覚は、歯ではなく歯の根を覆う「歯根膜」という器官が感じているのです。歯根膜には圧覚、触覚を受容する組織があるため、「触られている」という感覚が発生するのです。

この圧覚、触覚という感覚受容器は麻酔薬で麻痺させることはできません。だから麻酔をしていてもこの感覚は残り、圧力が過剰だった場合は「なんとなく痛い」ような気がするのです。

咬むと痛い、という感覚は歯根膜が炎症を起こしているということも考えられます。

気になる方はぜひしらかわ歯科クリニックへご相談ください。


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