しらかわブログ

寝ている時に呼吸が止まっていませんか?②

2024年4月26日 (金)

前回に続き、寝ている間の呼吸についてご紹介します。今回は睡眠時無呼吸症候群の種類や治療法について詳しくみていきましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群は「閉塞型睡眠時無呼吸症候群」と「中枢性睡眠時無呼吸症候群」の2つに分けられ、それぞれ原因が異なります。閉塞型睡眠時無呼吸症候群は、気道が何らかの理由で狭くなり、息苦しくなったり呼吸が止まってしまうタイプです。気道が狭くなる原因として、肥満による首の脂肪の増加、低位舌、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などが挙げられ、睡眠時は筋肉の緊張が解けることで気道が塞がれやすくなり、低呼吸や無呼吸状態を引き起こします。中枢性睡眠時無呼吸症候群は、呼吸中枢の異常によって引き起こされるタイプです。問題が脳にあるため、閉塞型睡眠時無呼吸症候群よりも改善が難しく、危険度も高い傾向にあります。

 

睡眠時無呼吸症候群の治療法としては「マウスピースの使用」と「CPAP(気道に空気を送り続ける治療法)」の2つが基本で、扁桃腺が明らかに肥大して気道を塞いでいるケースや気道が狭すぎるケースでは「外科手術」が行われます。睡眠時無呼吸症候群と診断される方のほとんどが「閉塞型睡眠時無呼吸症候群」ですが、だからといって安心できるものではありません。質のいい睡眠を習慣化するためにも、原因を明確にして正しく対処するようにしましょう。


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