しらかわブログ

お子さんの歯並びが悪くなる原因は指しゃぶり!?

2024年2月28日 (水)

長期の指しゃぶりは歯並びに悪い影響を与えることをご存じですか?

 

本来指しゃぶりは成長過程において大切なものであるため、3歳までは生理的なものとして捉えますが、5歳をすぎると歯並びに影響することから、それまでにやめることがベストと言えます。

 

歯並びの問題として「上顎前突」「開咬」「狭窄歯列弓(きょうさくしれつきゅう)」の3つが挙げられ、一般的に「出っ歯」と言われる状態を上顎前突、奥歯で噛んだときに上下の前歯の間が開いている状態を開咬、歯列の形がU字ではなくV字になっている状態を狭窄歯列弓と言います。見た目やかみ合わせに問題があると、審美面だけでなく健康面にも悪い影響を与えるため、長期の指しゃぶりを防ぐことが大切です。

 

指しゃぶりがやめられない主な理由には「退屈」「寝付きの悪さ」「ストレス」などが考えられます。とくに5歳以降はストレスが原因となっている可能性が高めです。できるだけ指しゃぶりがおこらないような環境作りを心がけましょう。

 

お子様の指しゃぶりを止めるおすすめの方法は、こまめにコミュニケーションを取りながら、少しずつ指しゃぶりのデメリットを理解してもらうことです。いつやめるか目標を立てて頑張ってみるのもいいでしょう。また手をつなぎながら添い寝をしてあげると安心感が増し、指しゃぶりがおこりにくくなりますのでぜひお試しください。叱ったり、指に嫌な味がするものを塗ったりすると、余計にストレスを感じてしまい、逆効果となる恐れがありますので、あまり推奨しません。納得してやめてもらうことがとても大切です。


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うがいは風邪予防だけでなく、表情筋も鍛えられる!

2024年1月25日 (木)

お口に水を含んで唇や頬を膨らませて行う「ブクブクうがい」は、どのくらいの頻度で行っていますか?

 

ブクブクうがいはガラガラうがいとは違って、お口の中から水が漏れるのを防ぐために自然と唇に力が入るだけでなく、頬を動かして行います。口周りの筋肉をしっかり使うことから、洗浄や殺菌効果だけでなく表情筋のトレーニングとしても最適です。

 

表情筋を鍛えることでお顔の見た目を若々しく保てるほか、唇がしっかりと動いて発音がよくなります。また、飲食物を飲み込む動作にも表情筋が関わっており、鍛えると誤嚥飲み込んだものが胃ではなく肺に入ってしまうこと)の予防にも効果的です。ボーっとしているときにお口がポカンと開きやすい小さいお子様はもちろん、飲み込む機能が低下しがちな高齢者の方のトレーニングにも向いているので、ぜひご家族全員で習慣化してください。

 

ガラガラうがいは、お口を開けた状態で上を向き、喉を中心に洗う方法を指しますが、歯や舌のすき間などにはうがい薬が入りにくいため、お口の中ではなく喉の洗浄・殺菌として効果を発揮します。うがいで表情筋を鍛えたい方は、ぜひガラガラうがいだけでなくブクブクうがいも合わせて行いましょう。


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よく噛むことで若返りホルモンが分泌される!?

2023年11月30日 (木)

「よく噛む」という習慣は胃腸の働きを助けるだけでなく、表情筋を鍛えてお顔の印象を良くしたり、唾液の分泌を促したりなど多くのメリットがあります。今回は唾液の分泌量が増えることで得られる「若返り」についてご紹介します。

 

食文化の変化により、昔にくらべて顎が小さく細い方が増えてきました。硬い食べ物を苦手とする方や、時間に追われて食事をゆっくり楽しむという方も少なくなった印象です。しかし、実は唾液に含まれている「パロチン」という成分は皮膚の新陳代謝を活発化する働きを持っており、分泌量が増えればそれだけ若返り効果が期待できます。全体を使ってしっかり噛むことで表情筋がバランスよく鍛えられて左右対称の見た目になることも、美容面では大きなメリットといえるでしょう。

 

若い方のなかには、しっかり噛むことを「顎が大きくなり見た目が悪くなる原因」と捉えている方もいますが、顎骨が成長するのは6〜12歳であり、受け口やしゃくれなどの原因ではありません。偏食やしっかり噛まない食生活を送るほうが、歯並びの崩れやお顔の歪みにつながるため、美容面では不利といえます。ぜひこの機会に歯応えのあるものを時間をかけて食べてみませんか?

 

しっかり噛むことを今日から習慣化して、全身の健康と若々しい見た目を維持しましょう。


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知覚過敏はなぜなるの?

2023年10月30日 (月)

知覚過敏は歯に痛みを感じる原因の一つであり、虫歯と判断がつきにくいのが特徴です。主に冷たすぎるものを口に含んだときや冷たい風が歯にふれたときに痛みを感じやすく、進行すると歯ブラシの毛先の刺激でも痛むようになるため、注意しなくてはいけません。歯ブラシの毛先があてられなくなると虫歯になるだけでなく、周囲の歯の清掃状況まで悪くなる傾向にあります。しっかりと毛先をあてて磨けるようにあえて歯の神経を抜いて痛みを感じなくさせるケースもあり、その場合歯の寿命にも関わるため、悪化する前の対処や予防に力を入れることをおすすめしています。
知覚過敏は、主に「磨き圧が強いケース」と「神経の近くまで歯を削ったケース」「歯に細かなヒビが入っているケース」に分けられます。磨き圧が強いケースでは、しみ止めを塗って歯磨きの仕方を改善することで悪化を防げますが、虫歯が大きくて神経の近くまで歯を削ったケースでは改善が難しく、しみ止めが効かない場合も少なくありません。痛みが強すぎる場合は神経を抜く処置をご提案することもあります。また、歯に細かなヒビが入っているケースも歯をもとの状態に戻すことはできません。ヒビが入った原因(多くの場合は歯ぎしりや食いしばり)をなくして、悪化を防ぐ必要があります。
同じ知覚過敏であっても原因によって対処法は異なります。痛みを感じたら放置はせずに、一度歯科医院へご相談ください。


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口腔内フローラでバランスよく!

2023年9月25日 (月)

口腔内フローラは、お口のなかの細菌叢(細菌の集まり)のことを指す言葉です。お口や胃、腸、皮膚など部位によってフローラがあり、それぞれ「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3種類がバランスを保って存在しています。占める割合は人によって異なりますが、基本的に善玉菌が多ければ健康な状態を維持しやすくなり、悪玉菌が多ければトラブルがおこりやすくなるとされています。日和見菌は健康な状態であれば大人しい菌ですが、体調を崩したりトラブルがおこったりすると悪玉菌と一緒に悪さをする特殊な菌です。健康に日々を過ごすには「善玉菌」を増やして、悪玉菌やその仲間になる日和見菌が少ない状況を作る必要があります。

 

悪玉菌が優勢になって口腔内フローラの状況が悪くなると、虫歯や歯周病、口臭がおこりやすくなりますが、お口のトラブルだけで留まるとは限りません。とくに歯周病は、血液を通して菌が全身にまわるため、全身疾患や妊娠トラブルのリスクが上がります。全身疾患には、糖尿病や脳卒中、狭心症などが挙げられ、命の危険もあることから十分な注意が必要です。妊娠トラブルには、早産や低体重児出産が挙げられます。
全身の健康を守るためにも、丁寧なお手入れと定期検診で口腔内フローラのバランスを整えましょう。


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