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歯の神経を取ったのに噛むと痛みが出る理由とは?

2023年1月19日 (木)

歯の神経を取ってから噛むと痛みが出る症状は、神経を取ってからしばらくは起こりうる症状であり、一般的には数日程度で治まることがほとんどです。しかし、数日経過しても噛むと痛みが出る、痛みが著しい場合は炎症を起こしている可能性が考えられます。

 

神経を取った歯はそうでない歯に比べて脆い状態になっているため、噛む力が加わってひび割れてしまうことがあります。この割れた部分から細菌が侵入し、炎症を起こす可能性があるのです。また、噛み合わせの乱れによって偏った力が加わることで、歯と歯茎の間を支える歯根膜が炎症を起こしているケースも考えられます。さらに、神経を取った歯は虫歯による痛みが生じることはありませんが、歯周病による痛みは生じます。治療後に歯の衛生状態が悪いままですと、歯周病が進行する可能性も高まるため要注意です。

 

一方、歯の神経を取る治療が不十分な場合も、治療後に噛むと痛みが生じることがあります。この場合、直接的な原因には「神経が少し残ってしまっている」「治療後の洗浄・消毒が不十分である」「詰め物のすき間から細菌が繁殖して膿んでいる」といったケースが考えられます。

 

歯の神経を取った後に噛むと痛みが生じ、数日経っても症状が治まらない場合には早い段階で医師に相談することが大切です。痛いまま放置してしまうと治療できない状態にまで症状が進行し、抜歯以外の手段が取れなくなってしまいます。歯を削って噛み合わせの高さを合わせる、痛み止めや炎症を抑える薬を処方してもらうなどして適切な処置を施してもらいましょう。


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カテゴリー: 虫歯治療

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