乳歯が抜けそうでグラグラしている時の感覚を覚えていますか?思い切って引っ張ったり、自然に抜けるまで待ったり、抜けるまでどのように過ごしていたでしょうか。
実は、グラグラしている乳歯には正しい対処法があります。永久歯に生え変わる時期にグラグラしていたら、基本的には自然に抜けるのを待ち、無理に引っ張るのは避けるようにしましょう。個人差はありますが、一般的には6歳くらいから歯が抜け始める子が多いです。もし乳歯をぶつけたなど、別の原因があれば、すぐに歯科医院で診てもらいましょう。
歯が生え変わる時期には、「子どもも気にしているし、思い切って自分で抜いてしまった方がいいかも」と考えることがあるかもしれません。しかし、乳歯を強引に抜いてしまうと、以下のような危険性があるため、おすすめできません。
・強い痛みを感じる
・出血量が多くなる
・細菌感染の可能性がある
まだ歯茎としっかりとつながっている状態で乳歯を無理に抜くと、痛みがより強くなり、抜いた後に傷口ができて細菌に感染するリスクが高くなります。
もし乳歯がかなりグラグラしているのになかなか抜けない、または他に気になる症状がある場合は、歯科医院にご相談ください。歯科医院で状態を確認し、抜歯が適切と判断されれば、衛生的かつ安全に処置してもらえます。子どもの口の環境はどんどん変わるため、定期的に歯科検診を受けることを推奨しています。対処に迷ったときも、気軽に相談しやすくなるでしょう。
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歯列矯正は保険適用外となるため高額なイメージがあるかもしれませんが、最近では低価格のマウスピース矯正も多く見かけるようになりました。歯科医師を介さずにネット通販で購入でき、ものによっては数万円からと非常に安価なものもあります。はたして低価格マウスピースでも、矯正の効果をきちんと実感できるのでしょうか?
結論から申し上げると、低価格マウスピースのリスクをきちんと理解した上で、選ぶことをお勧めします。低価格マウスピースは歯科医師を介さないため、マウスピースが自分に合ったものかどうかわからないで使うことになります。もし合わないものを使うと、歯が間違った方向に動いてしまうかもしれません。
歯科医院でも低価格でマウスピース矯正を提供しているところはありますが、正確な診断に必要なCTや口腔内写真を撮影しなかったり、全体のかみ合わせを考慮した上での治療計画でなかったりと、どこかコストを削減している危険性があります。
また、使っている途中にトラブルが起きても気付けない可能性があります。患者様自身ではトラブルにも対処できないため、矯正自体が上手くいかないこともあります。
さらに、矯正終了のタイミングも大まかにしかわからず、いつ治療を終えればよいのかがあいまいです。歯科医師による矯正は、後戻りのリスクを考慮して治療期間を決定しますが、低価格のマウスピース矯正は歯科医師のチェックがないため、治療を早く終えると綺麗にした歯並びが元に戻ってしまう可能性があります。マウスピース矯正をご希望の方は、必ず歯科医師のもとで行うようにしましょう。
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最近人気があるマウスピース矯正では、患者様ご自身で装置を着け外しする必要があります。過去にマウスピース矯正についてご紹介( マウスピース矯正「インビザライン」の歯が動く仕組みとは?)しましたが、適切な装着時間はどれくらいでしょうか。もし装着時間が守られなかった場合、どのような不具合が考えられるのでしょうか。今回は少し踏み込んで装着時間についてご紹介したいと思います。マウスピース矯正を行っている方はもちろん、ご検討の方にもぜひ知って頂きたいと思います。
マウスピース矯正では、マウスピースを1日20時間以上装着することが大切です。つまり、外していられるのは食事中や歯磨き+α程度の時間と考えていいでしょう。マウスピース矯正は、マウスピースを歯に装着して力を加えることで歯を動かします。そのため、外したままだと歯に力が加わらず、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」の原因となります。
20時間以上装着出来ないことが続くと、治療期間が長引いて計画通り進まない、マウスピースが合わなくなって作り直す必要が出てくるといったリスクが発生します。計画通りに矯正を進めるためにも、マウスピースの装着時間を守るようにしましょう。「1度外すと、つい着け忘れてしまう」という方は、同居している人に声掛けをお願いする、目につくところに忘れないようなメモを残しておくなど工夫をして、マウスピースの装着時間を守れるようにしましょう。
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毎日使う歯ブラシ、気付いたら古くなっていませんか?古い歯ブラシを使っていると十分に歯を磨けなくなってしまうことがあります。歯ブラシの適切な交換のタイミングとは、一体いつ頃なのでしょうか?
1日3回程度の歯磨きをしている場合、大体1ヵ月経った頃が理想的な交換時期と考えられています。見た目の目安としては、歯ブラシを裏から見た時に毛先が開いて広がっていないかどうかが劣化の判断基準となります。「毛先が広がった歯ブラシは、新品の歯ブラシに比べて歯垢の除去率が40%落ちる」という臨床研究の報告もあるほどです。毛先の変化だけでなく、歯磨きをしていて弾力がなくなったと感じた時も交換のタイミングです。そのまま使い続けると、歯や歯茎を傷つける可能性があります。
硬さによっては、1ヵ月ほど使っても中々毛先が開かない歯ブラシもあるでしょう。しかし、毛先が劣化していなくても定期的に交換するのが望ましいと言えます。虫歯の原因となるもの以外にも「常在菌」という菌が存在し、歯ブラシの毛先にはその常在菌がたくさん付着しています。古くなった歯ブラシは、細菌が繁殖している状態になり、衛生的ではなくなります。歯ブラシの状態を問わず、「1ヵ月使ったら新しい歯ブラシに交換する」という意識を持ち、効果的な歯磨きが出来るようにしましょう。
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前回に続き、寝ている間の呼吸についてご紹介します。今回は睡眠時無呼吸症候群の種類や治療法について詳しくみていきましょう。
睡眠時無呼吸症候群は「閉塞型睡眠時無呼吸症候群」と「中枢性睡眠時無呼吸症候群」の2つに分けられ、それぞれ原因が異なります。閉塞型睡眠時無呼吸症候群は、気道が何らかの理由で狭くなり、息苦しくなったり呼吸が止まってしまうタイプです。気道が狭くなる原因として、肥満による首の脂肪の増加、低位舌、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などが挙げられ、睡眠時は筋肉の緊張が解けることで気道が塞がれやすくなり、低呼吸や無呼吸状態を引き起こします。中枢性睡眠時無呼吸症候群は、呼吸中枢の異常によって引き起こされるタイプです。問題が脳にあるため、閉塞型睡眠時無呼吸症候群よりも改善が難しく、危険度も高い傾向にあります。
睡眠時無呼吸症候群の治療法としては「マウスピースの使用」と「CPAP(気道に空気を送り続ける治療法)」の2つが基本で、扁桃腺が明らかに肥大して気道を塞いでいるケースや気道が狭すぎるケースでは「外科手術」が行われます。睡眠時無呼吸症候群と診断される方のほとんどが「閉塞型睡眠時無呼吸症候群」ですが、だからといって安心できるものではありません。質のいい睡眠を習慣化するためにも、原因を明確にして正しく対処するようにしましょう。
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