小さい虫歯ですね、とか大きなむし歯ですね、と言われたことはありますか?
大きいとか、小さいとか、基準はどこにあるかご存知でない方も多いと思います。
今日はそんな、歯の構造の話。
歯は小さくても立派な臓器です。
口の中の見える部分は「歯冠」と呼ばれ、一番外側を一番硬い「エナメル質」が覆い、一番内側には「歯髄」と呼ばれる神経と血管が詰まっています。「エナメル質」と「歯髄」の間をつないでいるのが「象牙質」と呼ばれる柔軟性を持った組織です。
通常、エナメル質のみが欠けた虫歯を「小さい虫歯」と呼び、治療することはほとんどありません。
象牙質まで虫歯が進行してしまうと、「大きな虫歯」、歯髄まで到達したものは「とても大きな虫歯」と呼ぶことが多いです。特に歯髄まで及んだ虫歯は神経を取る処置をしなければいけないため、治療期間が長くかかってしまう可能性があります。大きな虫歯でも、神経まで到達していなければ、治療期間が短くなります。
歯も身体も同じように、病気(虫歯・歯周病)は早期発見・早期治療が重要なのです。
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