しらかわブログ

研磨剤入りの歯磨き粉

2018年12月19日 (水)

タバコを吸う方やコーヒーや紅茶をたくさん飲む方にとって、ステインの沈着(こびりつき)は頭を悩ませる問題だと思います。

最近ではステインを落とすための研磨剤が入った歯磨き粉が良く宣伝されていますね。

本当に効果があるの?という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

全ての歯磨き粉をつぶさに観察わけではないですが、内容物などを見ると、短期的には効果があるのかな、と感じます。研磨剤自体はケイ素化合物やチタン化合物、炭酸カルシウムなどでできていて、歯の表面についた着色汚れなどを金たわしでこすり落とす、というイメージです。

この時点で薄々気付かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、予防歯科に力を入れている歯科医院で硬い研磨剤の入った歯磨き粉を薦めているところはあまりありません。何故なら、研磨剤によって歯の表面が傷つき、そこに着色汚れが溜まりやすくなる、つまり長期的にはより悪化する可能性があるからです。歯科医院専用のものなどでは、歯の表面を傷付けにくい硬さの研磨剤を含むものもありますし、メンテナンス時にPMTCを受けていただき、通常は研磨剤なしの歯磨き粉を使っていただくという選択肢もあります。

ご自分に合ったセルフケアの方法も指導させていただきますので、ぜひご相談下さい。


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