しらかわブログ

矯正治療で重要な噛み合わせのお話

2017年5月26日 (金)

歯は顎の骨に固定されているというよりは、歯槽骨に固定されて生えています。矯正のように力を与えることで、移動することが出来ます。理想的には歯の根と歯が平行して移動する歯体移動をさせることが、きれいな矯正治療に繋がります。

それに対して、歯の上部だけが傾いたことで、一見動いたように見える移動は傾斜移動と言います。この場合は、中心部を軸に歯の部分と歯の根が傾いています。移動までの時間は短く、全体の摩擦も小さく済みますが、歯根吸収を起こしやすい移動方法です。

歯根吸収を起こすと、極度の場合は歯が抜けやすくなってしまうため、要注意です。今は歯体移動を起こしやすいマウスピース矯正の製品なども開発されています。とはいえ、矯正治療に一番大切なことは、噛み合わせを適切な状態にすることです。そのため、治療の際は噛み合わせを改善しながら、歯が長持ちする方法を検討し、選択することになります。


カテゴリー: 未分類

  • 患者様の声
  • しらかわブログ