
3歳児健診、学校健診などで「舌小帯が短いですね」と指摘されると、不安になりますよね。舌小帯短縮症とは、舌の裏側にあるヒダ(舌小帯)が短く、舌の動きが制限される状態を指します。必ずしもすぐ治療が必要とは限りませんが、症状によっては、対応が求められることもあります。
この状態では、授乳時に母乳をうまく吸えない、食べ物を飲み込みにくい、「ら行」や「た行」の発音が聞き取りにくいと感じられるケースもあり、歯並びや口呼吸に影響が出ることもあります。治療は症状の程度によって異なります。軽度であれば経過観察や、舌の筋力を鍛える「あいうべ体操」などの口腔筋機能療法で症状の軽減が期待できることもあります。
一方、機能的な問題が大きい場合には、「舌小帯切除術」を検討することがあります。レーザーを用いた切除術では、処置自体は数分程度で終了し、出血や痛みも少なく済む傾向があります。多くの場合は通院による日帰りで対応可能です。術後は再癒着を防ぐために舌の運動訓練が必要ですが、早期の改善を期待できます。
まずはお子さんの状態を正しく知ることが大切です。簡単なチェック方法として「あっかんべー」をして舌先がハート型になる場合は要注意です。気になる場合は歯科医院での相談をおすすめします。
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「口腔機能発達不全症」という病気を聞いたことはありますか?2018年に適用になった歯科の病名なので、ご存じでない方も多いのではないでしょうか。「口腔機能発達不全症」とは、食べる、話す、呼吸するといったお口の機能(口腔機能)の発達が不十分な状態のことを指します。18歳未満の子どもが診断の対象となり、大人が診断されることはほぼありません。
比較的新しい病名ですが、10代の半分近くが「口腔機能発達不全症」を疑う症状を経験しているという調査結果もあります。お子様に以下のような状態が見られたことはないでしょうか。
・食べこぼしが多い
・歯並びが悪い
・口呼吸している
・滑舌や発音が悪い
・指しゃぶりがやめられない
・よだれが多い
・いびきをかく
・口を開きっぱなしにしがち(口唇閉鎖不全症)
・柔らかいものを好んで食べる
原因としてさまざまなことが考えられますが、口呼吸による口周りの筋肉の使い方、顎の発達の遅れ、指しゃぶりなどの癖、猫背などが挙げられます。放置するとお口の重要な機能が正常発達しにくくなるリスクがあります。治療方法としては、お口周りの筋肉を鍛える口腔筋機能療法(MFT)や、矯正治療など症状に応じて選択します。また、食事の食べ方や姿勢などの生活指導も取り入れています。お子様に「口腔機能発達不全症」の疑いがありましたら、お気軽にご相談ください。
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お子様は小学校に上がっても一人では十分に歯の汚れを落とすことができないことから、親御様の仕上げ磨きが必要になります。
眠気をこらえながら仕上げ磨きをされている親御様も中にはいらっしゃるでしょう。
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