しらかわブログ

寒さと歯軋り、食いしばりの関係

2025年1月20日 (月)

以前にも歯軋り、食いしばりについてご紹介しましたが、今回は寒さとの関係性について着目したいと思います。

 

寒い季節になると体が縮こまって緊張し、無意識に肩や首に力が入ってしまいます。この緊張は顎の筋肉にもおよび、歯軋りや食いしばりを促す要因です。特に、寝ている間は寒さから身を守ろうとする本能的な反応として、全身に力が入りやすくなります。

また、冬場は室内と室外の温度差が大きいため体が緊張状態となりやすく、口周りの関節や筋肉に負担をかける原因にもなります。このように、寒さによるストレスは私たちの体にさまざまな影響を与えます。

 

歯軋りや食いしばりが続くと、歯の摩耗や顎関節症、さらには頭痛などの症状が現れる可能性があり、健康にとって良い状態とは言えません。すぐにできる対策として、寝る時は適切な室温管理を心がけることや、筋肉の緊張をほぐすために首や肩のストレッチなどを試してみるといいでしょう。日中も意識的に顎の力を抜くよう心がけ、定期的な運動で体全体の緊張を和らげることが大切です。

 

さらに、マウスピースの使用も効果的な予防法です。歯科医院で作製する専用のマウスピースは、歯への負担を軽減してより良い睡眠をサポートしてくれます。歯の食いしばりや歯軋りで気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。専門的な方法も含めた適切な対処法をご提案します。
寒い季節は、体調管理としてお口の健康にも気を配ってくださいね。


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インフルエンザ予防にも口腔ケアが重要?

2024年12月24日 (火)

寒くなると、インフルエンザが流行する季節になります。予防する方法として手洗い・うがい・予防接種などがよく知られていますが、実は口腔ケアも大切な役目を持っています。

 

お口の中にはさまざまな細菌が生息しており、体内の免疫力を低下させる原因となるものも含まれています。口腔ケアが不十分になると、これらの細菌が繁殖し、唾液中の免疫成分の働きが阻害され、ウイルスが体内に侵入しやすくなります。特に、歯周病菌は全身の炎症反応を引き起こし、免疫力を低下させることが知られています。さらに、冬は特に乾燥しやすいため、唾液の分泌量が減少し、細菌やウイルスが増殖しやすい環境になりがちです。

 

細菌を抑制するための具体的な対策として、定期的な歯科クリーニングや自宅でのブラッシング、デンタルフロスの使用が挙げられます。日常的に口内環境を清潔に保つことはもちろん、インフルエンザの感染リスクを軽減する効果が期待できるでしょう。また、水分補給やガムを噛むことで唾液の分泌を促進することも有効です。こうしたケアは、年齢を問わず実践できる予防策として、家族全員で取り組みたいものです。

 

口腔ケアは健康な生活を支えるだけでなく、病気の予防にも貢献します。この冬は、普段行っている感染症対策に加え、口腔ケアの習慣を見直し、インフルエンザの対策をしてみませんか?


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歯ブラシはいつ交換すればいいの?

2024年5月23日 (木)

毎日使う歯ブラシ、気付いたら古くなっていませんか?古い歯ブラシを使っていると十分に歯を磨けなくなってしまうことがあります。歯ブラシの適切な交換のタイミングとは、一体いつ頃なのでしょうか?

 

1日3回程度の歯磨きをしている場合、大体1ヵ月経った頃が理想的な交換時期と考えられています。見た目の目安としては、歯ブラシを裏から見た時に毛先が開いて広がっていないかどうかが劣化の判断基準となります。「毛先が広がった歯ブラシは、新品の歯ブラシに比べて歯垢の除去率が40%落ちる」という臨床研究の報告もあるほどです。毛先の変化だけでなく、歯磨きをしていて弾力がなくなったと感じた時も交換のタイミングです。そのまま使い続けると、歯や歯茎を傷つける可能性があります。

 

硬さによっては、1ヵ月ほど使っても中々毛先が開かない歯ブラシもあるでしょう。しかし、毛先が劣化していなくても定期的に交換するのが望ましいと言えます。虫歯の原因となるもの以外にも「常在菌」という菌が存在し、歯ブラシの毛先にはその常在菌がたくさん付着しています。古くなった歯ブラシは、細菌が繁殖している状態になり、衛生的ではなくなります。歯ブラシの状態を問わず、「1ヵ月使ったら新しい歯ブラシに交換する」という意識を持ち、効果的な歯磨きが出来るようにしましょう。


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寝ている時に呼吸が止まっていませんか?②

2024年4月26日 (金)

前回に続き、寝ている間の呼吸についてご紹介します。今回は睡眠時無呼吸症候群の種類や治療法について詳しくみていきましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群は「閉塞型睡眠時無呼吸症候群」と「中枢性睡眠時無呼吸症候群」の2つに分けられ、それぞれ原因が異なります。閉塞型睡眠時無呼吸症候群は、気道が何らかの理由で狭くなり、息苦しくなったり呼吸が止まってしまうタイプです。気道が狭くなる原因として、肥満による首の脂肪の増加、低位舌、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などが挙げられ、睡眠時は筋肉の緊張が解けることで気道が塞がれやすくなり、低呼吸や無呼吸状態を引き起こします。中枢性睡眠時無呼吸症候群は、呼吸中枢の異常によって引き起こされるタイプです。問題が脳にあるため、閉塞型睡眠時無呼吸症候群よりも改善が難しく、危険度も高い傾向にあります。

 

睡眠時無呼吸症候群の治療法としては「マウスピースの使用」と「CPAP(気道に空気を送り続ける治療法)」の2つが基本で、扁桃腺が明らかに肥大して気道を塞いでいるケースや気道が狭すぎるケースでは「外科手術」が行われます。睡眠時無呼吸症候群と診断される方のほとんどが「閉塞型睡眠時無呼吸症候群」ですが、だからといって安心できるものではありません。質のいい睡眠を習慣化するためにも、原因を明確にして正しく対処するようにしましょう。


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寝ている時に呼吸が止まっていませんか?①

2024年3月27日 (水)

睡眠中に呼吸が10秒以上停止している(無呼吸)、または換気量が半分以下になっている回数が30回以上、もしくは1時間に5回以上あれば「睡眠時無呼吸症候群」と診断されます。生活習慣の乱れが原因で発症しやすく、長期間続けば命の危険がある怖い病気です。

 

リスクの高い生活習慣は、ストレスによる喫煙習慣をはじめ、就寝前の飲酒や運動不足が挙げられ、肥満や高血圧の方、高脂血症の既往がある方はとくに注意しなくてはいけません。
また、女性よりも男性のほうが比較的なりやすく、自覚症状があまりないのが特徴です。

 

舌の位置異常や大きさも関係しており、舌が下顎全体に広がっている低位舌のケースや舌全体や舌根(舌の根元)が大きいケースは、気道が塞がりやすいため「睡眠時無呼吸症候群」を発症する可能性が高めです。鼻炎や花粉症などで鼻がつまりやすい方も留意してください。

 

就寝時間に問題はないのにしっかり寝た気がしない方や、起床時にお口が渇いている方は、気づかぬうちに「睡眠時無呼吸症候群」になっているかもしれません。
ご家族やパートナーと一緒に暮らしている方は、睡眠時の様子を聞いてみるといいでしょう。一人暮らしの方は、この機会にスマートフォンの録音機能やアプリを利用して、呼吸やいびきの様子をチェックしてみてはいかがでしょうか。


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