毎日使う歯ブラシ、気付いたら古くなっていませんか?古い歯ブラシを使っていると十分に歯を磨けなくなってしまうことがあります。歯ブラシの適切な交換のタイミングとは、一体いつ頃なのでしょうか?
1日3回程度の歯磨きをしている場合、大体1ヵ月経った頃が理想的な交換時期と考えられています。見た目の目安としては、歯ブラシを裏から見た時に毛先が開いて広がっていないかどうかが劣化の判断基準となります。「毛先が広がった歯ブラシは、新品の歯ブラシに比べて歯垢の除去率が40%落ちる」という臨床研究の報告もあるほどです。毛先の変化だけでなく、歯磨きをしていて弾力がなくなったと感じた時も交換のタイミングです。そのまま使い続けると、歯や歯茎を傷つける可能性があります。
硬さによっては、1ヵ月ほど使っても中々毛先が開かない歯ブラシもあるでしょう。しかし、毛先が劣化していなくても定期的に交換するのが望ましいと言えます。虫歯の原因となるもの以外にも「常在菌」という菌が存在し、歯ブラシの毛先にはその常在菌がたくさん付着しています。古くなった歯ブラシは、細菌が繁殖している状態になり、衛生的ではなくなります。歯ブラシの状態を問わず、「1ヵ月使ったら新しい歯ブラシに交換する」という意識を持ち、効果的な歯磨きが出来るようにしましょう。
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前回に続き、寝ている間の呼吸についてご紹介します。今回は睡眠時無呼吸症候群の種類や治療法について詳しくみていきましょう。
睡眠時無呼吸症候群は「閉塞型睡眠時無呼吸症候群」と「中枢性睡眠時無呼吸症候群」の2つに分けられ、それぞれ原因が異なります。閉塞型睡眠時無呼吸症候群は、気道が何らかの理由で狭くなり、息苦しくなったり呼吸が止まってしまうタイプです。気道が狭くなる原因として、肥満による首の脂肪の増加、低位舌、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などが挙げられ、睡眠時は筋肉の緊張が解けることで気道が塞がれやすくなり、低呼吸や無呼吸状態を引き起こします。中枢性睡眠時無呼吸症候群は、呼吸中枢の異常によって引き起こされるタイプです。問題が脳にあるため、閉塞型睡眠時無呼吸症候群よりも改善が難しく、危険度も高い傾向にあります。
睡眠時無呼吸症候群の治療法としては「マウスピースの使用」と「CPAP(気道に空気を送り続ける治療法)」の2つが基本で、扁桃腺が明らかに肥大して気道を塞いでいるケースや気道が狭すぎるケースでは「外科手術」が行われます。睡眠時無呼吸症候群と診断される方のほとんどが「閉塞型睡眠時無呼吸症候群」ですが、だからといって安心できるものではありません。質のいい睡眠を習慣化するためにも、原因を明確にして正しく対処するようにしましょう。
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睡眠中に呼吸が10秒以上停止している(無呼吸)、または換気量が半分以下になっている回数が30回以上、もしくは1時間に5回以上あれば「睡眠時無呼吸症候群」と診断されます。生活習慣の乱れが原因で発症しやすく、長期間続けば命の危険がある怖い病気です。
リスクの高い生活習慣は、ストレスによる喫煙習慣をはじめ、就寝前の飲酒や運動不足が挙げられ、肥満や高血圧の方、高脂血症の既往がある方はとくに注意しなくてはいけません。
また、女性よりも男性のほうが比較的なりやすく、自覚症状があまりないのが特徴です。
舌の位置異常や大きさも関係しており、舌が下顎全体に広がっている低位舌のケースや舌全体や舌根(舌の根元)が大きいケースは、気道が塞がりやすいため「睡眠時無呼吸症候群」を発症する可能性が高めです。鼻炎や花粉症などで鼻がつまりやすい方も留意してください。
就寝時間に問題はないのにしっかり寝た気がしない方や、起床時にお口が渇いている方は、気づかぬうちに「睡眠時無呼吸症候群」になっているかもしれません。
ご家族やパートナーと一緒に暮らしている方は、睡眠時の様子を聞いてみるといいでしょう。一人暮らしの方は、この機会にスマートフォンの録音機能やアプリを利用して、呼吸やいびきの様子をチェックしてみてはいかがでしょうか。
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長期の指しゃぶりは歯並びに悪い影響を与えることをご存じですか?
本来指しゃぶりは成長過程において大切なものであるため、3歳までは生理的なものとして捉えますが、5歳をすぎると歯並びに影響することから、それまでにやめることがベストと言えます。
歯並びの問題として「上顎前突」「開咬」「狭窄歯列弓(きょうさくしれつきゅう)」の3つが挙げられ、一般的に「出っ歯」と言われる状態を上顎前突、奥歯で噛んだときに上下の前歯の間が開いている状態を開咬、歯列の形がU字ではなくV字になっている状態を狭窄歯列弓と言います。見た目やかみ合わせに問題があると、審美面だけでなく健康面にも悪い影響を与えるため、長期の指しゃぶりを防ぐことが大切です。
指しゃぶりがやめられない主な理由には「退屈」「寝付きの悪さ」「ストレス」などが考えられます。とくに5歳以降はストレスが原因となっている可能性が高めです。できるだけ指しゃぶりがおこらないような環境作りを心がけましょう。
お子様の指しゃぶりを止めるおすすめの方法は、こまめにコミュニケーションを取りながら、少しずつ指しゃぶりのデメリットを理解してもらうことです。いつやめるか目標を立てて頑張ってみるのもいいでしょう。また手をつなぎながら添い寝をしてあげると安心感が増し、指しゃぶりがおこりにくくなりますのでぜひお試しください。叱ったり、指に嫌な味がするものを塗ったりすると、余計にストレスを感じてしまい、逆効果となる恐れがありますので、あまり推奨しません。「納得してやめてもらう」ことがとても大切です。
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お口に水を含んで唇や頬を膨らませて行う「ブクブクうがい」は、どのくらいの頻度で行っていますか?
ブクブクうがいはガラガラうがいとは違って、お口の中から水が漏れるのを防ぐために自然と唇に力が入るだけでなく、頬を動かして行います。口周りの筋肉をしっかり使うことから、洗浄や殺菌効果だけでなく表情筋のトレーニングとしても最適です。
表情筋を鍛えることでお顔の見た目を若々しく保てるほか、唇がしっかりと動いて発音がよくなります。また、飲食物を飲み込む動作にも表情筋が関わっており、鍛えると誤嚥(飲み込んだものが胃ではなく肺に入ってしまうこと)の予防にも効果的です。ボーっとしているときにお口がポカンと開きやすい小さいお子様はもちろん、飲み込む機能が低下しがちな高齢者の方のトレーニングにも向いているので、ぜひご家族全員で習慣化してください。
ガラガラうがいは、お口を開けた状態で上を向き、喉を中心に洗う方法を指しますが、歯や舌のすき間などにはうがい薬が入りにくいため、お口の中ではなく喉の洗浄・殺菌として効果を発揮します。うがいで表情筋を鍛えたい方は、ぜひガラガラうがいだけでなくブクブクうがいも合わせて行いましょう。
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