しらかわブログ

口腔内フローラでバランスよく!

2023年9月25日 (月)

口腔内フローラは、お口のなかの細菌叢(細菌の集まり)のことを指す言葉です。お口や胃、腸、皮膚など部位によってフローラがあり、それぞれ「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3種類がバランスを保って存在しています。占める割合は人によって異なりますが、基本的に善玉菌が多ければ健康な状態を維持しやすくなり、悪玉菌が多ければトラブルがおこりやすくなるとされています。日和見菌は健康な状態であれば大人しい菌ですが、体調を崩したりトラブルがおこったりすると悪玉菌と一緒に悪さをする特殊な菌です。健康に日々を過ごすには「善玉菌」を増やして、悪玉菌やその仲間になる日和見菌が少ない状況を作る必要があります。

 

悪玉菌が優勢になって口腔内フローラの状況が悪くなると、虫歯や歯周病、口臭がおこりやすくなりますが、お口のトラブルだけで留まるとは限りません。とくに歯周病は、血液を通して菌が全身にまわるため、全身疾患や妊娠トラブルのリスクが上がります。全身疾患には、糖尿病や脳卒中、狭心症などが挙げられ、命の危険もあることから十分な注意が必要です。妊娠トラブルには、早産や低体重児出産が挙げられます。
全身の健康を守るためにも、丁寧なお手入れと定期検診で口腔内フローラのバランスを整えましょう。


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唾液の役割と重要性について

2023年8月18日 (金)

唾液には、お口の健康に欠かせない5つの役割があることをご存じですか?

 

1つ目は、食べ物や汚れを洗い流す「浄化作用」です。潤いがあることで食べ物や汚れの滑りがよくなり、唇や頬が動くときに洗い流されやすくなります。乾燥しやすいお口は、通常よりも歯や歯ぐきに食べかすや着色汚れなどがつきやすくなるため、注意しなければいけません。

2つ目は、デンプンを分解する「消化作用」です。胃の負担を軽減し、栄養の吸収率を高めます。食べ物が小さくなればなるほど分解しやすくなるため、しっかり噛んで食べることが大切です。

3つ目は、酸性に傾いた状態を中性に戻す「緩衝作用」です。お口のなかは飲食後に酸性へと傾き、時間をかけて中性へと戻ります。酸性の間はむし歯や歯周病の原因菌が活発になるため、とくに唾液の分泌量が低下する睡眠中は注意しなければいけません。

4つ目は、むし歯や歯周病の原因菌に抵抗する「殺菌作用」です。数を減らしたり、菌の働きを抑制したりします。

5つ目は、初期むし歯を修復する「再石灰化作用」です。歯に穴があく直前の脱灰状態であれば、唾液の力で自然修復が期待できます。歯科治療が難しい小さなお子様の場合は、この作用がとくに重要です。

 

お口の健康にとって必要不可欠な唾液ですが、磨き残しがあったり、分泌量が少なかったりすると、効果を十分に得ることができずにむし歯や歯周病といったトラブルが発生してしまいます。丁寧なお手入れを心がけて、お口のなかが乾燥しやすいと感じる方は、頻繁なうがいや口呼吸の改善、保湿剤が配合された洗口液またはスプレーの使用をご検討ください。


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口内炎は歯医者で治る?

2023年7月20日 (木)

口内炎ができると、食事のときにしみたり、歯磨きをするときに毛先があたったりして痛みを伴います。お口のなかに刺激が加わるたびに痛むため「1日でも早く治ってほしい」と思う方がほとんどではないでしょうか?一般的な口内炎であれば1週間程度でよくなりますが、歯科医院で治療を行うと治癒を早めることができます。

 

しらかわ歯科クリニックでは軟膏の処方レーザー治療を行っており、1~2個の口内炎であれば軟膏で、それ以上多かったり範囲が広かったりする場合はレーザー治療がおすすめです。レーザー治療の痛みはほとんどありませんので、お子様や痛みに弱い方も受けられます。早めに治して快適な生活を送りましょう。

 

口内炎のなかでも1週間以上たっても治らないケースや、痛みが強まるケース、範囲が広がるケースは、口腔がんの疑いがあるため注意が必要です。状態によっては口腔がん検査をおすすめしております。口内炎は大きなトラブルにつながる可能性もゼロではないため、できるだけ発生した日や大きさは記録するようにしましょう。また、お口のなかを清潔に保つのも悪化を防ぐために大切なポイントです。トラブルの早期発見にもつながりますので、定期検診やクリーニングは忘れないようにお受けください。


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TCHという言葉を知っていますか?

2023年6月8日 (木)

TCHとは、“Tooth Contacting Habit ”の略で歯牙接触癖のことです。歯牙接触癖とは、歯と歯の間を常に接触させたまま、あるいは必要以上に不要な力をかけてしまうことを言います。正常な安静位としては、2から3センチほど上・下の歯の間が空いていることです。常に上下の歯が接触していることで起こる悪影響としては、歯や歯周組織に負担がかかり、それが歯ぎしりや歯周病の原因となってしまいます。

 

また、長時間上下の歯が接触していることで、顎関節の痛み、それが頭痛にも繋がります。理由は、顔の筋肉と頭にある筋肉は繋がっているので、頭痛が起こります。さらには、ひどく悪化してしまうと顎関節症になるリスクが高まります。顎関節症は、治療方法がないので一度なってしまうと中々治りにくいです。

 

TCH、歯牙接触癖を治すためにはいくつかの方法があります。

1つ目は、マウスピース矯正です。マウスピースを使うことで、噛み合わせを正常な位置に戻すことができます。使用中は、歯牙接触を防ぐことができるので良いです。

 

2つ目は、矯正治療です。上下の噛み合わせが悪いことで深く当たってしまっている可能性があります。しかし、これを治療すると噛み合わせ調整することができ、歯牙接触癖改善に繋がります。

 

3つ目は、心理学療法です。日々のストレスが原因で、歯牙接触癖が起きている可能性があります。人は、日々ストレスを感じるとそれから守ろうと力を入れます。その力多くなると歯や歯周組織を破壊していくのでまずは、原因となるストレスを除去しましょう。


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歯にオレンジ色の汚れが付着していませんか?

2023年5月11日 (木)

「歯の表面にオレンジ色の汚れが付いている」と悩んでいませんか?オレンジ色の正体は、「着色」です。着色の主な原因は、 コーヒー、緑茶、カレー、赤ワイン、紅茶、などの色の濃い飲食物、喫煙(煙草に含まれるヤニ) が挙げられます。上記の食べ物・飲み物を習慣的に飲食している方、煙草を吸っている方は歯に着色がつきやすいと言われております。また、着色は歯磨きだけでは除去することが難しいです。海外などで販売されているホワイトニング効果のある歯磨き粉などでは、一時的に歯の着色を落とすことができる場合もあります、しかし、このような歯磨き粉は、研磨剤が必要以上に入っているため、知覚過敏の症状を引き起こすことがありますので、あまりおすすめできません。 

 

歯の着色を除去するためには歯科医院でクリーニング(PMTC)を受けていただくことをおすすめします。PMTCとは、歯科医師・歯科衛生士が行う専門的クリーニングのことで、患者さまの歯の状態に合わせてプラークや歯石、着色などを除去する歯のお掃除のことを言います。PMTCで行う着色除去は、歯に対して刺激や負担にならない歯磨きペーストを用いて除去しますので安心して施術を受けていただくことが可能です。着色が気になる方は、ぜひ歯科医院でクリーニングをお受けください。 


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