「歯周病にはなりたくないけど、どのくらい予防をしたらいいの?」と疑問に感じたことはありませんか?
今回は、歯周病の予防の頻度と、その理由について分かりやすくご紹介します。
お口トラブルの一つである歯周病は、歯の周囲の組織が菌に感染する病気です。
歯ぐきにのみ問題がみられる軽度の状態を歯肉炎(しにくえん)、進行して歯をささえる歯槽骨(しそうこつ)にまで問題が生じた状態を歯周炎(ししゅうえん)といいます。歯周病という呼び方は、歯肉炎と歯周炎の総称です。
毎日の予防が必要な理由を以下にまとめました。
歯周病は虫歯とはちがい、ほぼ痛みを感じることなく進行し、どんなに悪化しても違和感程度で済んでしまいます。
軽度の歯肉炎であれば、お手入れ方法の見直しと、数回のクリーニングで治ることが多いのですが、歯槽骨を溶かされる歯周炎になると一気に治療が難しくなります。場合によっては手術をしなくてはいけません。
歯周病が悪化すると、腫れや出血だけでなく、膿(うみ)が出てくる症状がみられるケースも少なくありません。
それによって「少し離れていても分かるほどの強い口臭」がでることもあるため、注意が必要です。
どんなに歯を磨いても、歯ぐきに汚れがついている状態では歯周病を予防できないので、歯の根元を歯ぐきもふくめて丁寧に磨いてください。1度きれいにしても食事をすれば汚れは再びつくため、毎日続けることが大切です。
よくあるケースは、虫歯になって歯の表面に穴が開き、神経がむき出しになった部分に冷たいものや酸味の強いものが触り、痛みとなって感じられる状態です。
一方で、冷たいものを口にふくんだ時、虫歯がないのに歯にズキーンと言う衝撃が走る経験をされたこともあるのではないでしょうか。これは、まさに、「知覚過敏」であり、正式には「象牙質知覚過敏症」という状態です。冷たいものを食べたり飲んだりしたときにズキンとするほどの強い衝撃でなくても、歯が浮くような違和感を感じたら、やはりそれは知覚過敏です。テレビで歯みがき剤のCMとして聞いたことがあると思いますが、どのような状態によって発症するのでしょうか。
この象牙質知覚過敏症は、歯ブラシの使い方が適切でないことが一因で、歯根(歯の根元の部分)がすり減ったり、歯周病などで歯ぐきがやせて下がったり、歯の根元が露出していたりする状態が根底にあります。
本来、健康な状態ならば歯肉の中に隠れている歯根が表面に露出し、毎日の歯磨き時にブラシングで削られて神経に刺激が伝わってしみるのです。
他にも、長年続く睡眠時の歯ぎしりや食いしばりで歯の一部が欠けてしまったり、根元の歯質がはがれてしまったりすることがあります。これも神経が露出し、冷たいものがしみる原因の一つです。
食事中や歯を磨いているときに歯がグラグラすることはありませんか。あるいは、舌で押すと歯がグラつく感覚があるという方もいらっしゃるかもしれません。「歯や歯ぐきが弱ってしまっているのかも?」、「抜歯しないといけないのかな?」と心配になりますよね。
歯周病菌は唾液を介して感染するということは近年よく知られてきています。
では、お口に歯周病菌が入ったら必ずその菌により歯周病が悪化するのでしょうか?
それについては知らない方も多いのではないでしょうか。
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