しらかわブログ

歯が酸で溶ける酸蝕歯に注意

2017年5月31日 (水)

歯を溶かすう蝕は細菌の出す酸によって発生します。しかし、酸が歯を溶かす現象は他にもあります。それが酸蝕症です。
これは何かというと、歯は強い酸性のものや胃酸に日常的に晒されていると歯が溶ける症状です。酸性のものとはレモンやお酢などのことです。

また、口腔内が酸性に傾いた状態で歯磨きをしても、歯の表面が溶けます。酸によって歯が柔らかくなっているためです。歯磨きを行うベストのタイミングは、食後1時間ほど経って、口腔内が中和されてきたときです。

酸蝕症が進むと、被せ物や詰め物などの治療が必要となります。定期検診を受けることで、このような症状を早期発見し、食生活を改善させ、治すことができます。もしも何年も検診を受けていないという方は、検診にお越しください。


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矯正治療で重要な噛み合わせのお話

2017年5月26日 (金)

歯は顎の骨に固定されているというよりは、歯槽骨に固定されて生えています。矯正のように力を与えることで、移動することが出来ます。理想的には歯の根と歯が平行して移動する歯体移動をさせることが、きれいな矯正治療に繋がります。

それに対して、歯の上部だけが傾いたことで、一見動いたように見える移動は傾斜移動と言います。この場合は、中心部を軸に歯の部分と歯の根が傾いています。移動までの時間は短く、全体の摩擦も小さく済みますが、歯根吸収を起こしやすい移動方法です。

歯根吸収を起こすと、極度の場合は歯が抜けやすくなってしまうため、要注意です。今は歯体移動を起こしやすいマウスピース矯正の製品なども開発されています。とはいえ、矯正治療に一番大切なことは、噛み合わせを適切な状態にすることです。そのため、治療の際は噛み合わせを改善しながら、歯が長持ちする方法を検討し、選択することになります。


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歯周病が重度になると、お口の中にも原虫が

2017年5月16日 (火)

先日、生魚を食べる際に、アニサキスという寄生虫も一緒に食してしまうことで起こる、アニサキス症がニュース番組で取り上げられていました。
原因となる食事の3~4時間後には激しい腹痛や吐き気に襲われると言います。
対策としては、寄生虫を口に入れないようによく見て生魚を食べるべしとのことでした。
アニサキスは原虫ですが、歯周病が重度になると、お口の中にも原虫が潜み始めることがあります。
有名なものは歯肉アメーバという原虫で、口の中以外にも住んでいますが、白血球を捕食します。
他にも重度の歯周病になると、口腔内に細菌や真菌など、様々な微生物が見られるようになります。
歯肉アメーバに感染したからと言って、アニサキスのように激しい腹痛を引き起こすことはありません。
しかし、健康なお口には見られない微生物は、当然いない方が良いでしょう。
治療が進むにつれて、口腔内環境は改善されていきます。
サバやカツオ以外にも、身近なところにも原虫はいるというお話でした。


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痛いかどうか調べるときに風をかけるのは何故?

2017年5月11日 (木)

歯の治療を行う際に、風をシューっとかけられて、「これ、痛いですか?」と訊かれたことはありませんか?
あれは圧縮エアーですが、吹きかけることによって神経が近いかどうか、神経が死んでいないかどうかを確かめる意味があるのです。
しみる場合は、まだ神経がむし歯に侵されていない証拠です。

また、歯を削っているときに風をかけるのは、削りかすを飛ばすためであり、銀歯を装着するときに風をかけるのは、唾液などの水気を飛ばすためです。水気があると、うまく銀歯がくっつかなくなってしまうのです。
何の変哲もないただの風ではありますが、ないとしっかりした治療ができない、役に立つ物なんですね。


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虫歯予防に効果的な歯磨きって?

2017年4月27日 (木)

毎日、歯の治療のために多くの患者さんが来られます。また、そのほとんどの方が最低限のエチケットとして歯磨きをしてから来院されていると思います。しかし、実際に口の中を診察するときちんと歯磨きができている患者さんというのが本当に少ないと感じます。
以前に比べて歯の健康に対する意識は高くなっているようですが、なかなか日常の歯磨きに時間と手間を取ることができないということもありますし、念入りに磨いたつもりでも歯ブラシなどが届かない場所などは磨き残しが多く見られます。歯は自分では正面の鏡でないと見ることができません。
しかも見えている範囲でしか目視では確認することができません。特に歯の裏側やその間、奥歯の周辺などは見えにくく磨き残しが多いところです。また、多くの方が歯ブラシのみで同じ箇所を磨いているのか磨けていない場所もありますし、歯ブラシでは届かない場所はデンタルフロスやピックなどできちんと隅々までケアできていないことが多くあります。奥歯が虫歯になりやすいのはやはり見えにくいことと、歯ブラシが届きにくいというところに原因があります。そういった見えないところ、歯ブラシの届きにくいところまできちんと磨き歯垢をきっちりと落とす必要があります。

歯磨きには長く磨き時間を取ることよりも1本1本磨き残しがないように丁寧に隅々まで磨くという意識をもって磨くほうがより効果的だと言えます。奥歯の裏など届きにくいところは専用のヘッドの小さな歯ブラシに持ち替えて磨いたり、先ほどのフロスを併用するなど1種類の1本の歯ブラシだけに頼らず工夫するとより効果的です。


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