ブラキシズムとは、歯ぎしりを指します。実は歯ぎしりには以下の3つのタイプがあることをご存じでしょうか?
・タッピング
上下の歯が触れるときカチカチと鳴ってしまう。
・クレンチング
グーっと上下の歯で思いっきり噛みしめてしまう。
・グライディング
上下の歯を噛みしめながら、左右に動かしてしまう。
いずれの場合もひどくなると日常生活に支障を及ぼしてしまうほど、歯と顎関節に与えるダメージが大きくなります。これを長年続けていると、歯が薄くなり、顎関節症の原因にもなりかねません。顎関節症は、明確な治療法が確立されておらず、重症の場合は手術にいたるケースもあります。
また顎の関節には関節円板という線維組織があり、若いうちは極端にすり減ることはありませんが、長年の蓄積で徐々にすり減ってしまいます。そうなると痛みや違和感が生じます。
痛みが出た時は、軽く顎周りの筋肉をほぐすようなマッサージを続けていくと、効果的です。
また、重要なポイントとしては、ストレスを溜めないことや日頃の姿勢です。
人はストレスが溜まると身を守ろうと力を入れ、それがブラキシズム(歯ぎしり)の原因になってしまいます。さらに日頃から姿勢が悪いと身体全体が歪み、顎にも悪影響が及ぶため、日常生活からまずは意識してみましょう。
ブラキシズム(歯ぎしり)は顎への負担が大きくなると症状が表れますが、多くの方が特段治療をせずとも、治る症状ではあります。
身に覚えのある方は、ひどくなる前に歯科医師に診てもらい、健康な口腔内環境を目指していきましょう。
カテゴリー: 豆知識
歯石とは歯の表面に付着した歯垢が唾液中のカルシウムやリンなどの
ミネラル成分を取り込み硬くなったもので、こうなると歯ブラシでは除去できません。
実をいうと、歯石自体は悪さをしないのですが歯石は気泡がたくさんあって
軽石のような状態となっており、その隙間がお口の中の細菌の格好の住処に
なってしまうとので困るのです。
そこで歯石がたまってしまうと歯科医院で取り除いた方がいいのです。
特に、上の奥歯の頬側、下の前歯の裏側に付きやすいです。
歯周ポケット内に付着した歯石は、より歯ブラシが届きにくく歯周病の悪化を
招きます。
歯石除去により歯肉炎の解消、歯周病や歯の根元の虫歯予防につながります。
歯石除去法としては歯石除去する道具のことをスケーラーと呼びますが
手に持って使用する手用スケーラーで除去する方法とスケーラーの先端が超音波の
微振動が歯石を粉砕していく超音波スケーラーを使用する方法があります。
手用スケーラーは時間がかかりますが歯には優しく仕上がり具合が術者の技量に
左右されることがあります。
一方、超音波スケーラーを使用する場合は能率がいいので多量の歯石をある程度
取り除くのには適していますが、振動や発生する音、歯の根元付近ではしみる
ことが不快に感じることも考えられます。
その対策として状況次第では麻酔することもあります。
使い分けすることが大切でしょう。
カテゴリー: 豆知識
口臭はさまざまな原因で発症します。なかでもとくに口臭の原因となりやすいのが歯周病です。歯周病とは、プラークの蓄積によって細菌が繁殖し、歯肉に炎症が起きたり歯を支える骨が溶けたりする病気として知られています。歯周病になるとメチルメルカプタンというガスが発生するため、玉ねぎが腐ったような強い臭いが発生することが特徴です。歯周病を予防するためには、歯についた汚れやプラークをしっかり取り除くことが大切です。そのためにも、歯ブラシだけで終わらせずフロスを使用する習慣をつけましょう。歯ブラシだけで歯の隙間の汚れやプラークまで取り除くことはできません。
また、夜だけではなく毎食後に歯磨きすることも大切です。食後は口の中の細菌が繁殖しやすくなっているので、食後は丁寧に歯磨きをしましょう。しかし、フロスを使っても毎食後に歯磨きを行っても歯周病になるリスクをゼロにすることはできません。そこで有効なのが、歯周病予防のために歯医者に通うことです。歯医者といえば症状が出てから通う場所というイメージをもっている方が多いかもしれませんが、実は予防のために通う場所でもあります。歯石を取り除いたり、歯に溜まっている汚れを取ったりすることで歯周病の予防が可能です。歯石取りは3~6か月に1度の頻度で行うのが最適ですので、定期的に歯石を取り歯周病の予防をしましょう。
カテゴリー: 歯周病
歯の神経を取ってから噛むと痛みが出る症状は、神経を取ってからしばらくは起こりうる症状であり、一般的には数日程度で治まることがほとんどです。しかし、数日経過しても噛むと痛みが出る、痛みが著しい場合は炎症を起こしている可能性が考えられます。
神経を取った歯はそうでない歯に比べて脆い状態になっているため、噛む力が加わってひび割れてしまうことがあります。この割れた部分から細菌が侵入し、炎症を起こす可能性があるのです。また、噛み合わせの乱れによって偏った力が加わることで、歯と歯茎の間を支える歯根膜が炎症を起こしているケースも考えられます。さらに、神経を取った歯は虫歯による痛みが生じることはありませんが、歯周病による痛みは生じます。治療後に歯の衛生状態が悪いままですと、歯周病が進行する可能性も高まるため要注意です。
一方、歯の神経を取る治療が不十分な場合も、治療後に噛むと痛みが生じることがあります。この場合、直接的な原因には「神経が少し残ってしまっている」「治療後の洗浄・消毒が不十分である」「詰め物のすき間から細菌が繁殖して膿んでいる」といったケースが考えられます。
歯の神経を取った後に噛むと痛みが生じ、数日経っても症状が治まらない場合には早い段階で医師に相談することが大切です。痛いまま放置してしまうと治療できない状態にまで症状が進行し、抜歯以外の手段が取れなくなってしまいます。歯を削って噛み合わせの高さを合わせる、痛み止めや炎症を抑える薬を処方してもらうなどして適切な処置を施してもらいましょう。
カテゴリー: 虫歯治療
カルシウムには骨や歯を作る役割がありますが、永久歯の場合は直接的に歯が脆くなることはありません。問題がみられるのは歯が未完成の頃のカルシウム不足です。歯の内側に存在する象牙質はカルシウムでできており、歯が作られるタイミングで不足していると脆くなる可能性があります。小学校に通っている間はカルシウムを積極的に摂取するほうがいいでしょう。
しかし、大人になったらカルシウム不足の影響がまったくないというわけでもありません。歯を脆くする直接的な原因ではなくとも、慢性的なカルシウム不足は歯周病や骨粗鬆症を誘発する可能性があるからです。また、唾液の力の一つである再石灰化(自然修復)が期待できない状態となり、虫歯のリスクも上がります。虫歯は細菌の出す酸によってエナメル質のカルシウムやリンが溶け出して徐々に穴があいていく疾患です。唾液には溶け出したカルシウムやリンを歯に戻す力があるため、カルシウム不足だとその働きが妨げられるというわけです。
自分の歯を一生使い続けるためには、過度なカルシウム不足は避けなければいけません。お口だけでなく全身の健康にも関わるため、子どもの頃は積極的に、大人になっても意識してとるようにしましょう。
カテゴリー: 豆知識
Copyright © Shirakawa dental clinic All rights reserved.