しらかわブログ

子どもにだけ発症する口腔機能発達不全症

2024年10月25日 (金)

「口腔機能発達不全症」という病気を聞いたことはありますか?2018年に適用になった歯科の病名なので、ご存じでない方も多いのではないでしょうか。「口腔機能発達不全症」とは、食べる、話す、呼吸するといったお口の機能(口腔機能)の発達が不十分な状態のことを指します。18歳未満の子どもが診断の対象となり、大人が診断されることはほぼありません。
 
比較的新しい病名ですが、10代の半分近くが「口腔機能発達不全症」を疑う症状を経験しているという調査結果もあります。お子様に以下のような状態が見られたことはないでしょうか。
 
・食べこぼしが多い
・歯並びが悪い
・口呼吸している
・滑舌や発音が悪い
・指しゃぶりがやめられない
・よだれが多い
・いびきをかく
・口を開きっぱなしにしがち(口唇閉鎖不全症)
・柔らかいものを好んで食べる
 
原因としてさまざまなことが考えられますが、口呼吸による口周りの筋肉の使い方、顎の発達の遅れ、指しゃぶりなどの癖、猫背などが挙げられます。放置するとお口の重要な機能が正常発達しにくくなるリスクがあります。治療方法としては、お口周りの筋肉を鍛える口腔筋機能療法(MFT)や、矯正治療など症状に応じて選択します。また、食事の食べ方や姿勢などの生活指導も取り入れています。お子様に「口腔機能発達不全症」の疑いがありましたら、お気軽にご相談ください。


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カテゴリー: 小児歯科

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