矯正治療できれいな歯並びになったら、その後に元の状態に戻ってしまうのは避けたいですよね。矯正治療後に元の歯並びに戻ろうとする現象は「後戻り」と呼ばれます。
後戻りが生じる原因としては、以下が挙げられます。
・矯正治療後に利用する保定装置を正しく使っていない
・保定装置を使用中に定期検診を受けていない
・唇をかむなどの歯に力がかかるような癖が治っていない
矯正治療中にこれらの原因を改善することで、治療がよりスムーズに進むでしょう。また、保定装置の装着時間を守ることで、後戻りを防ぐことができます。もし後戻りしてしまった場合は、矯正治療を最初からやり直すことなった事例もあり、余計な費用と時間がかかってしまいます。
保定装置を全く装着しないと、ほぼ100%後戻りが生じるとされています。加えて、装着時間が不足している場合にも、徐々に後戻りが起こります。基本的には、矯正期間と同じ期間、保定装置を装着する必要があります。矯正治療が終了した後も「後戻りを防ぐ習慣を身につける」ことが重要です。後悔しないためには、歯科医師の指示を日頃からきちんと守り、きれいな歯並びをキープできるように努めることが大切です。
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乳歯が抜けそうでグラグラしている時の感覚を覚えていますか?思い切って引っ張ったり、自然に抜けるまで待ったり、抜けるまでどのように過ごしていたでしょうか。
実は、グラグラしている乳歯には正しい対処法があります。永久歯に生え変わる時期にグラグラしていたら、基本的には自然に抜けるのを待ち、無理に引っ張るのは避けるようにしましょう。個人差はありますが、一般的には6歳くらいから歯が抜け始める子が多いです。もし乳歯をぶつけたなど、別の原因があれば、すぐに歯科医院で診てもらいましょう。
歯が生え変わる時期には、「子どもも気にしているし、思い切って自分で抜いてしまった方がいいかも」と考えることがあるかもしれません。しかし、乳歯を強引に抜いてしまうと、以下のような危険性があるため、おすすめできません。
・強い痛みを感じる
・出血量が多くなる
・細菌感染の可能性がある
まだ歯茎としっかりとつながっている状態で乳歯を無理に抜くと、痛みがより強くなり、抜いた後に傷口ができて細菌に感染するリスクが高くなります。
もし乳歯がかなりグラグラしているのになかなか抜けない、または他に気になる症状がある場合は、歯科医院にご相談ください。歯科医院で状態を確認し、抜歯が適切と判断されれば、衛生的かつ安全に処置してもらえます。子どもの口の環境はどんどん変わるため、定期的に歯科検診を受けることを推奨しています。対処に迷ったときも、気軽に相談しやすくなるでしょう。
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歯列矯正は保険適用外となるため高額なイメージがあるかもしれませんが、最近では低価格のマウスピース矯正も多く見かけるようになりました。歯科医師を介さずにネット通販で購入でき、ものによっては数万円からと非常に安価なものもあります。はたして低価格マウスピースでも、矯正の効果をきちんと実感できるのでしょうか?
結論から申し上げると、低価格マウスピースのリスクをきちんと理解した上で、選ぶことをお勧めします。低価格マウスピースは歯科医師を介さないため、マウスピースが自分に合ったものかどうかわからないで使うことになります。もし合わないものを使うと、歯が間違った方向に動いてしまうかもしれません。
歯科医院でも低価格でマウスピース矯正を提供しているところはありますが、正確な診断に必要なCTや口腔内写真を撮影しなかったり、全体のかみ合わせを考慮した上での治療計画でなかったりと、どこかコストを削減している危険性があります。
また、使っている途中にトラブルが起きても気付けない可能性があります。患者様自身ではトラブルにも対処できないため、矯正自体が上手くいかないこともあります。
さらに、矯正終了のタイミングも大まかにしかわからず、いつ治療を終えればよいのかがあいまいです。歯科医師による矯正は、後戻りのリスクを考慮して治療期間を決定しますが、低価格のマウスピース矯正は歯科医師のチェックがないため、治療を早く終えると綺麗にした歯並びが元に戻ってしまう可能性があります。マウスピース矯正をご希望の方は、必ず歯科医師のもとで行うようにしましょう。
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最近人気があるマウスピース矯正では、患者様ご自身で装置を着け外しする必要があります。過去にマウスピース矯正についてご紹介( マウスピース矯正「インビザライン」の歯が動く仕組みとは?)しましたが、適切な装着時間はどれくらいでしょうか。もし装着時間が守られなかった場合、どのような不具合が考えられるのでしょうか。今回は少し踏み込んで装着時間についてご紹介したいと思います。マウスピース矯正を行っている方はもちろん、ご検討の方にもぜひ知って頂きたいと思います。
マウスピース矯正では、マウスピースを1日20時間以上装着することが大切です。つまり、外していられるのは食事中や歯磨き+α程度の時間と考えていいでしょう。マウスピース矯正は、マウスピースを歯に装着して力を加えることで歯を動かします。そのため、外したままだと歯に力が加わらず、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」の原因となります。
20時間以上装着出来ないことが続くと、治療期間が長引いて計画通り進まない、マウスピースが合わなくなって作り直す必要が出てくるといったリスクが発生します。計画通りに矯正を進めるためにも、マウスピースの装着時間を守るようにしましょう。「1度外すと、つい着け忘れてしまう」という方は、同居している人に声掛けをお願いする、目につくところに忘れないようなメモを残しておくなど工夫をして、マウスピースの装着時間を守れるようにしましょう。
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インビザライン矯正は、従来のワイヤー矯正のようにブラケットなどを使わず歯と歯ぐき全体を覆うマウスピース型の矯正装置を用いて歯を動かしていきます。従来のワイヤー矯正と比較して、金属を使用しないので審美性に優れ、また取り外し可能なため清浄性も抜群です。
まず、スキャナーを用いて歯形や歯並びのデータを採取し、その口腔内の歯列データを専用のソフトで分析した後にカスタムメイドでマウスピースを数個から数十個お作りします。作製するマウスピースと装着する歯の間には少しズレができるように意図した設計となっており、マウスピースを装着することで、このズレの向きに圧力が歯にかかり、歯がその方向へと動きます。インビザラインはSmartTrack素材という特殊な強化プラスチックを使用しているため、弱い力を持続的にかけて歯を移動させることが可能です。
インビザラインでは、約1~2週間でマウスピースを新しいものに取り替え、約0.25mm~0.35mmずつ歯を移動させます。より小さな力で徐々に歯が動き、今までのワイヤー型矯正と比較すると、矯正中の不快な痛みや違和感が少ないと感じる方が多いようです。また、歯の移動量の調整がしやすいので、従来のワイヤー矯正で生じることがある歯根吸収のリスクがほとんどありません。
このような方法で、マウスピースを交換しながら少しずつ歯を適正な位置に移動させる方法がインビザライン矯正なのです。
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