しらかわブログ

オーラルフレイル予防にお口の体操を

2025年2月25日 (火)

「オーラルフレイル」とは、直訳すると「お口の衰え」という意味です。食べる、話す、表情をつくるといった大切な役割を果たすお口の機能は加齢と共に低下していきます。今回は「オーラルフレイル」を予防するための方法と簡単な体操をご紹介します。

 

・唾液腺マッサージ
老化によって、唾液の分泌量は減ってきて食べ物が喉を通りにくくなり、むせやすくなります。「唾液腺マッサージ」を行うことで、唾液の分泌を促し、筋肉の緊張もほぐれて口が開きやすくなります。まず耳の下から顎の下あたりを指先で押してから、指を頬に当てて上の奥歯のあたりを回すようにマッサージします。その後、顎の下を親指で押すようにマッサージします。

 

・パタカラ体操
「パタカラ体操」は、「パ」「タ」「カ」「ラ」の4文字を大きくはっきり発声して、お口周りの筋肉や舌の動きをよくします。それぞれの音を「パパパパパ・・・」のように連続して発声し、それぞれ3回繰り返します。慣れてきたら、できるだけ速く発声してみましょう。

 

・随意的嚥下法(ずいいてきえんげほう)
食べ物を飲み込むこと(嚥下)は、普通は反射的に無意識に行っています。ですが、オーラルフレイルが現れてくると筋力や知覚機能が衰えるので、飲み込むタイミングがとりにくく、むせる頻度が高くなり、誤嚥性肺炎の原因になります。「随意的嚥下法」は、食べ物を飲み込む行為をあえて意識的に行う方法です。食べ物を15~30回ほどよく噛んで飲み込みやすくして、意識を飲み込むことに集中し、むせるのを防ぐ効果があります。

 

どれも簡単にできるので、今日から取り入れてみてはいかがでしょうか。飲み込みにくさなどお口の機能低下が気になる場合は、しらかわ歯科クリニックへご相談ください。


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