しらかわブログ

なぜホワイトニングで歯が白くなるのですか?

2022年6月14日 (火)

歯が黄ばんでいたり黒ずんでいたりする歯は、歯の内部に着色性の物質(色素)を取り込んだ結果、色がついてしまっています。歯面清掃でも表面的な汚れは落とせますが、色素が影響している歯を白くするにはホワイトニング治療が必要です。

 

ホワイトニングの治療を受けると、薬剤を歯の表面に塗って内部へと働きかけ、着色性の物質の分解・除去を可能にします。分解と除去のプロセスは少々時間がかかりますが、内部に沈着していた色素が確実に減り、歯の白さが戻ってきます。メカニズムとしては、過酸化水素を含有するジェル剤を歯の表面に塗り、光を照射することで着色性の有機物質が酸化・分解され、無色化するので歯が白くなるというものです。

 

さらに、ホワイトニングの薬剤には歯の白さを導き出す働きがもう一つあります。エナメル質の表面の構造を角状から球状に変化させることで光の乱反射を引き起こし、エナメル質がすりガラスのように白くなることで、加齢によって黄ばみが増した象牙質の色が透けなくなります。つまり、着色する前の本来の色よりも歯が白く見えるようになるのです。

 

中にはホワイトニング治療をしても効果が出ないケースもあります。テトラサイクリン系抗菌剤を服用していて歯が黄色やグレーに変色してしまった場合や着色成分を含む食物の長期間摂取によって強く色素がこびりついている場合などです。その場合は、ラミネートべニアなどで歯を白く見せる方法があります。


カテゴリー: スタッフブログ,ホワイトニング・審美歯科

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