近年増加傾向にある逆流性食道炎があると、お口の中が慢性的に酸性に傾きやすく、口腔環境が悪化しやすいと言われています。
逆流性食道炎とは胃粘膜から分泌される胃酸が食道を逆流してくる疾患です。
お口の中は通常、中性~弱アルカリ性に保たれていますが、胃酸が逆流してお口の中や食堂へ達すると、その影響で酸性へと傾きます。
酸性、アルカリ性は1~14の数値で表され、1が最も酸性度が高く、14が最もアルカリ度が高い状態で、7は中性を表します。
歯の表面に存在するエナメル質はpHが5.5以下になると脱灰という現象によって溶け始めるのですが、胃酸のpHは1~2と言われており、強酸に分類される塩酸を主成分としているため、逆流性食道炎の影響が続くと歯が溶けてしまうのです。
この悪影響を防ぐには、もちろん原疾患となる逆流性食道炎の治療が必要ですが、お口の中がすっぱく感じた際にはうがいやお水を飲むなどの対応も大切です。
悪影響が続くとしみるや噛み合わせが悪くなるなどの症状が現れる可能性もあります。
お口の中が気になる方は、ぜひしらかわ歯科クリニックへご相談ください。
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