しらかわブログ

口内炎が治らない!どんな病気が考えられる?2

2019年2月20日 (水)

今週も、先週に引き続き、口腔粘膜疾患についてお話していきます。

ご年配の方がよく「がんではないか?」と心配される粘膜疾患に白板症というものがあります。こすっても取れない白い病変で、牛乳を温めた時にできる膜のようなものが舌や歯茎、頬の内側に貼り付いたような見た目をしています。これも悪性ではありませんが、自然に治ることはありません。数%の確率でがん化することもありますので、きちんと調べて経過を追っていく必要があります。

白板症の色が違うものに、紅板症というのがあります。こちらは一見すると火傷のあとのような赤い炎症に見えるのですが、およそ半数が悪性化すると言われているため、専門医による診察と、場合によっては外科的処置が必要になります。なかなか治らないと思ったら、ぜひ歯科医院を受診してください。

ごくまれに、口の中にがんができることもあります。ただし、その頻度は非常に低く、10年歯科医院にいて1~2人出会うかどうか、と言われています。

また、根の先に膿が溜まる症状や、歯周病でも歯茎が腫れたり、する事があります。これらの症状も、放置するだけでは治りません。ぜひ歯科医院を受診してください。


カテゴリー: スタッフブログ

  • 患者様の声
  • しらかわブログ