前回、口内炎は2週間経って治らなければ、歯科医院を受診した方が良い、ということをお話ししました。
今回は、2週間経っても治らない口内炎には、どんな危険性があるのか、というお話です。
1か所に限局した口内炎が2週間経っても治らない場合、歯科医院では2つの可能性を考えます。
1つは慢性的な機械的刺激、もう1つは口腔粘膜疾患です。
慢性的な機械的刺激とは、長期間にわたる、物理的な刺激のことです。例えば、むし歯などができて歯が欠けてしまうと、尖った部分ができ、唇や口の中を噛みやすくなります。この場合、むし歯を治療すれば、噛み合わせも安定し、口内炎ができにくくなると予想されます。逆に、むし歯を治療しなければ、ずっと口内炎は残り続ける可能性もあります。こうした刺激が長期間続くと、粘膜に異常をきたし、腫瘍などができてしまう可能性もあるので、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。
口腔粘膜疾患は、口の中の歯以外の部分にできる異常の総称です。
口内炎のほか、水膨れのようなものから口の中にできるがんまで、お口の中には様々な異常が現れる可能性があります。
来週はよく見る口腔粘膜疾患についてお話ししたいと思います。
カテゴリー: スタッフブログ
Copyright © Shirakawa dental clinic All rights reserved.