ブラッシング指導などの際に使用する歯垢染色剤――。
これを使うと、歯にどれくらい歯垢が残っているのかが色で示され、一目瞭然です。
染め出し液を使うと、多くの場合歯の縁(歯と歯肉の境目)や歯間、奥歯の裏側などは汚れが残っているものです。
これらの部位は歯ブラシでは磨きにくい場所です。
実際に、歯ブラシ一本では歯を隅々まで綺麗にするのは難しいです。
染め出し液を使いながら、歯ブラシだけで完璧に清掃するとすれば、数十分を要するでしょう。
歯ブラシは歯面を磨くのには適していますが、細かい場所を掃除するのには適していません。
では、どうすれば良いのか。
歯間は歯間ブラシやフロスを使うとして、歯の縁は?
その答えはタフトブラシです。
これは、歯ブラシの毛が一本の束になったような見た目の歯ブラシです。
こんなブラシで歯が磨けるのかと思われるかもしれませんが、これを使えば、歯の入り組んだ場所や奥歯の裏、歯の縁、矯正装置の周りなど、ありとあらゆる複雑な部位の掃除ができます。
特に歯の縁は歯石が溜まって歯肉炎の原因となりやすい場所です。
ここをきれいにし、歯垢を溜めないだけで、歯周病予防にはかなりの効果を発揮します。
しっかり定期的にクリーニングを受けても、歯肉炎が定期的に見られるという人はタフトブラシも使ってみてはいかがでしょうか。
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