しらかわブログ

歯周病に効果のある歯磨き粉って?

2018年1月28日 (日)

皆さんは歯磨き粉には何を期待しますか?
歯磨き粉の効果と言えば、むし歯予防効果、歯周病予防効果、知覚過敏改善効果、磨いた後の爽快感などがあるでしょうか。
むし歯予防に効くとして有名な成分はフッ素でしょう。
フッ素は正式にはフッ化ナトリウムのことですが、確かにむし歯予防に一定の効果が認められています。
当院でもフッ素塗布を行っていますが、これはフッ素に再石灰化促進、歯質強化作用や殺菌・抗菌効果があるためです。

 

もう一つ、効果が分かっているのは、知覚過敏に対する予防です。
硝酸カリウム、乳酸アルミニウム、炭酸カルシウム配合の歯磨き粉を連続して使用することで、効果があることの研究が報告されています。

 

では、歯周病予防はどうでしょうか。
実は歯磨き粉の歯周病予防への効果はむし歯と知覚過敏ほど研究が進んでいないのが現状です。
ただし、効果がないというわけではありません。

 

歯磨きの意義は機械的プラークコントロールにあります。
ブラシで歯面を磨くことの果たす役割が大きいのです。
歯磨き粉の成分はそれをサポートします。
欧米では歯周病予防に効く成分の研究が進んでいますので、日本でもそれらが認可される可能性もありますが、あくまでも大切なのは歯の磨き方になります。

 

歯磨き粉にどんなにたくさんの成分が入っていても、歯磨きの仕方が不充分であれば、歯周病の予防も不完全になってしまいます。
歯磨きの方法が気になるという方は当院でブラッシング指導を受けられますので、ご利用ください。


カテゴリー: スタッフブログ

  • 患者様の声
  • しらかわブログ