しらかわブログ

歯周病と大人のむし歯「根面う蝕」の関係

2017年11月3日 (金)

歯周病が進行し、歯周組織が溶かされたり、歯肉炎が起きた箇所を強く磨いたりすると歯肉が後退してしまいます。
これを退縮と言います。

 

歯肉の退縮の問題は、歯の象牙質が露呈してしまうことです。
通常、歯肉の上に出ている歯は硬いエナメル質で覆われていますが、歯肉の下に隠れている部分は象牙質になっています。

 

象牙質は、コラーゲンの含まれる柔らかい組織ですので、酸に弱く、むし歯の進行も早いのが特徴です。
歯肉退縮によって、象牙質がむき出しになると、この部分が酸に溶かされてむし歯になる根面う蝕が発生しやすくなります。

 

根面う蝕は子どもよりも、歯肉が退縮しやすい大人に多いのです。
歯の根元が茶色くなっていたら、それは着色汚れではなく、根面う蝕の可能性があります。
治療の際はむし歯を削り、レジン(白い樹脂)などで充填をします。
それ以上広がらないようにするには、歯科医院で治療をするしかありませんので、まずは歯医者を受診ください。


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