しらかわブログ

歯垢染め出し液のこと

2017年10月11日 (水)

歯磨き指導や検診の際に赤い液体を歯に付けられたことがある人は多いでしょう。
あの赤い液体は歯の汚れを示すものですが、なぜ歯垢・歯石だけが赤く染まるのか不思議ではありませんか?

あの赤い液体の正式名称は「歯垢染め出し液」や「歯垢染色液」などといいます。
現在はゲル状のものも出ています。

染色液に肝心なのは、色が歯垢・歯石にくっ付くということです。
歯垢は白いため、そのままでは除去できたのかどうかが分かりにくい状態です。
歯垢と歯石の汚れが着色されれば、その存在を確認することができます。

この着色料は赤色104号や青色1号といった食品の着色にも使われている色素です。
たんぱく質に付きやすいという性質を利用し、歯垢・歯石を染めているわけです。

付いたばかりの食べかすなどは赤く染まりますが、古い汚れが紫色に染まるのは何故でしょうか。
これは歯石に青色と赤色が着色することで紫色に見えている状態です。
歯石には無数の穴が空いており、着色しやすい構造になっています。
そのため、赤色は勿論のこと青色も歯石に着色しているのです。

歯磨きをした後の仕上げ磨きや夜寝る前の念入りな歯磨きの際に、染色液を使うことをお薦めします。
汚れの除去をしっかり確認することで、徐々に汚れの付きにくい歯にすることができるでしょう。


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