しらかわブログ

高濃度フッ化物配合の歯磨き粉とは

2017年10月3日 (火)

フッ化物はむし歯予防に効果があることが分かって久しく経ちます。
たくさんの人の歯を守る一方で、乳児が過剰に摂取すると歯牙フッ化物症になったり、成人でも異常な過剰摂取は骨硬化症になったりするなど、注意が必要な面もあります。
そのため、フッ化物の濃度が高い製品は市販には出回っていません。
また、これは水道のフッ素添加の反対が多い大きな理由ともなっています。

日本ではフッ素といえば歯磨き粉に配合されている成分として広く知られています。
しかし、その含有量は厚労省によって規制されていました。
それが2017年3月、緩和され世界的な基準まで歯磨き粉などにフッ化物を添加してよいことになりました。

欧米ではすでに1450ppm(1kgあたり1450mg配合)などの歯磨き粉は売られていましたが、日本では規制により、これまでは950ppm程度でした。
それが規制緩和されたことで、欧米と同じく1450ppmF配合の歯磨き粉がすでに販売され始めています。

市販されるにあたって、各メーカーは高濃度フッ化物配合の歯磨き粉は6歳未満のお子さんには使用を控えることを記載しています。
通常の使用方法であれば問題ないはずですが、誤って飲み込んでしまうなどのおそれがあるためです。
小さなお子さんがいるご家庭ではご注意ください。

フッ化物には歯の再石灰化、歯質強化、酸産生の抑制のはたらきがあります。
上手に使用することで、歯の健康を強力にサポートしてくれることは言うまでもありません。
気になる方は、薬局で探してみてください。


カテゴリー: 未分類

  • 患者様の声
  • しらかわブログ