しらかわブログ

局所麻酔を行うと、痛覚はどういう状態になっているの?

2017年7月14日 (金)

むし歯治療で麻酔注射を行ったのに、痛みを感じた経験はありませんか?それは麻酔を歯肉に注入する量が足りなかったからかもしれません。

歯科麻酔は基本的に局所麻酔を治療箇所の痛みを感じないように行います。これを浸潤麻酔と言います。さらに注射の痛みを和らげるために、歯肉の表面に行う表面麻酔もあります。浸潤麻酔と表面麻酔は同じ成分の薬もあります。同じ薬が様々な使われ方をしているのが麻酔の特徴です。

麻酔を行うと、しばらく全く感覚がないのに、数時間経つと元に戻ります。何事も無かったように感覚が戻りますが、麻酔中はどうなっているのでしょうか?

麻酔薬は体内に入ると、その部位にとどまります。その後、神経に作用して痛みが脳に伝わるのを遮断します。時間が経つと分解、排泄されます。

長い間麻酔を効かせる必要がある外科手術は全身麻酔を使います。比較的小さな手術では局所麻酔を施します。痛みの無い領域をつくることで、患者様が治療を受けやすくなります。また、もし患者様が痛みを感じて動いてしまうと、治療が適切にできなくなってしまうでしょう。スムーズな治療を可能にするのが、麻酔の役目でもあるのです。


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